継時対比と補色残像(けいじたいひ・ほしょくざんぞう)
継時対比とは、時間的に間をおいて、2つの色を順次に見たときに起こる対比。
赤い星を30秒間じっと見つめてから、パッと白い部分に眼を移すと
最初は、見ていた赤い星が見えるが、徐々に青緑色が現れてくる。
(PC上では無理かな。白い紙などで試してみるとよく分かる。)
このように、今まで見ていた色の反対色が見える現象を「補色残像現象」
見つめていた色の残像としてあらわれる色(ここでは青緑色)を「心理補色」
という。
1920年代のニューヨーク。
ある外科医が、「手術中に青緑色の亡霊が出る」と苦痛を訴えた。
これは「継続対比」によるイタズラによるもの。
血液の赤を見ていた外科医が、白衣や白い壁を見たとき、血液の赤の補色、つまり青緑色が外科医の視覚に残像としてチラつき、疲労・ 集中力に影響を及ぼすという。
人間の目は、ある特定の色を長時間見ていると視神経が疲れて、見ている色の刺激とは、反対の色を網膜上に作り出し、目の疲労・ 色の刺激をみずからやわらげる生理機能がある。
手術着やマスク、壁やカーテンの色を青緑色にすることで補色の青緑色が浮かんでも周りの青緑色がそれを吸収し、 この問題が解決したといわれる。
心理的な安心感を与える緑色は、手術する医師の緊張を和らげるだけでなく、「患者側の気分をリラックスさせる」 という目的で最近ではほとんどの病院で使われているそうだ。
